読者の感想
出版記念イベントの様子
2022年10月に出版した平本和生 初著書「昭和人の棲家(新潮社)」の出版記念イベントを行いました。
当日は著者と親交の深い方々に全国各地からお集まりいただき、100名を超える賑やかな会となりました。
たくさんの方々から祝辞やお祝いメッセージ動画など、温かいお言葉をいただき、著者にとって忘れられないほど幸せなひと時となりました。
出版記念パーティーダイジェスト
著者紹介とご挨拶
平本和生
築地朝塾plus 塾長
1969年、早稲田大学政治経済学部卒業後、株式会社東京放送に入社。
テレビ本部報道局テレビニュース部、政治部を経て、84年に外信部 ワシントン特派員。88年10月から90年3月まで「JNNニュースコープ」のメインキャスターを務める。その後、政治部長、報道局長、TBSビジョン代表取締役社長を経て、TBSホールディングス常務取締役、専務取締役に就任。
2009年から14年6月までTBSホールディングス取締役兼BS-TBS代表取締役社長を務めた後は、BS-TBS取締役会長となる。
現在は築地朝塾plusの塾長を務める。
著者ご挨拶
私には頭から離れない短いメッセージが幾つもあります。
俳句では次の二つの句です。
「浮き草を吹き集めてや花筵」。確か蕪村の句だと。
「露の世は露の世なれどさりながら」。一茶の句です。
山崎宗次からは「一つの井戸は全てに通ずる」「去る者は追わず、来る者は拒まず」。二十歳の頃にそう教えられました。
塩野七生は「信念の無いも者は恥と思うことが無いから何でもやる。信念ある者は恥と思うことは死んでもやらない」と言い、これはベニスの運河沿いの騒がしいレストランで聞きました。
藤井裕久は「人生は勝つか学ぶかだよ」とポツリと言いました。築地の小料理屋で聞きました。
田中角栄の「まあ君~。一度会えば一視同仁だよ」の言葉は、田中の声と一緒に耳に残っています。
竹下登は「汗は自分でかきましょう。手柄は人にあげましょう」と謳うように、戯(おど)けながら言っていました。
野中広務は厳しかった。
「約束を反故にする。礼儀を欠く。都合の良い時だけ人に頼む。それは人の道に反するだろう」「人でなしだ」。
「昭和人の棲家」と題したのは私の心に残る実に多くのメッセージにその源流があります。
辻和子が「熱情」のなかで書いています。
「岩の根も木の根もあれどだらさらとたださらさらと水のながるる」
それでも陽は昇り没します。
書き終わり、「ここに人あり。そこに人なし」と振り返る時があります。
出版記念会にお越し下さり心からお礼申し上げます。
築地朝塾plusとは
築地朝塾plusは、リカレント教育の場として「次世代へ」をコンセプトに、多様性のある社会人を育てるべく、BS-TBS前取締役会長の平本和生が開講しました。 政治、経済、外交、文化、アートなど、各分野で一流を極めた講師陣が、あますところなく知見を開示する、熱い講義を行っています。
©️tsukiji-asajuku 2020